ココCOLORねっと
お手伝い会員
林 恵子
いつの間にか家族もどき
Yさんのお手伝いをはじめもう4年以上、
きっかけは股関節を悪くして二階から降りられなくなり、自宅の散らかり具合からセルフネグレクト状態の生活を、一階で完結させる住環境整理だった。
この4年間で彼女を取り巻く状況はかなり変化しているが、本人はそれを不安に思う様子はなく、変わらず一人暮らしをしている。
独身で好きなように生きて来た人だから、他人に合わせる、なんてことは苦手だ。
身体と頭の自病が進んでも、家に居たいと言う。彼女の場合、施設などの集団生活はかえってストレスになり寿命が縮むかもしれない。せめてデイサービスと勧めてみたが、どうも上手くいかない。
ご家族は高齢だったり、遠くに住んでいたり、これまであまり交流がなかったり、困ったからといって協力を得るのは難しく、2年程前にお兄さんが亡くなられて以来、大事なことは“ココCOLORねっと”と担当ケアマネさんとでやって来た。
まだ自分で食べて、トイレにも行ける。
大事な事は忘れるけど、世話をしてくれる人にありがとうと言える、TVの悲しいニュースに感情移入する優しい心を持ち合わせている。冗談も通じる。
他人を越えたつもりの担当者の私は、もう遠慮なく言っている。
この家で寿命いっぱい、老衰死を目指そうね、と。
幸い人に恵まれているのか、介護職の方々も担当医はじめ医療の方々も、親切で思いやりにあふれている。
こうなったら、彼女の後ろ盾は“ココCOLORねっと”以外ないだろう。
不思議なご縁だと思う、血の繋がりはないけど、精一杯伴走したい。
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